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DMMが九州でUXセミナーを開催してきたおはなし

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f:id:dmmDesYoritty:20150914174334j:plain こんにちは。 DMM.comラボのUXデザイナー、源です。

今回は9/5-6と2日間開催されたDMM主催のUXセミナーのレポートをお届けします。

このイベントはDMMが主催ではあるものの、九州産業大学、北九州市立大学、UX福岡、UX飯塚といった九州の大学やコミュニティに多大なるご協力をいただき開催することができました。

「UXデザインワークショップ 〜ユーザーを知ってサービスをデザインする〜」と題して、サービス企画からUIデザイン、その評価をまでをセミナー範囲としています。
本来はもう少し時間をかけて学習する内容なのですが、今回は2日間に詰め込んで皆様に「まずは一通り体験していただく」ことを目的としました。

1日目

f:id:dmmDesYoritty:20150914185302j:plain 初日は弊社DMM.comラボのUXデザイナー / マネージャーである井上から、簡単な会社紹介と実務でのUX実践事例をいくつかお話をさせていただきました。



f:id:dmmDesYoritty:20150914185330j:plain その後、UXの基本部分をおさえるための講義からセミナーがスタートです。
講師はHCD-Netの理事である浅野 智氏。
今回は学生も半数を占めるセミナーとなるため、UXの背景や成り立ちなども丁寧にお話いただきました。

浅野氏の講義は情報を並べるだけではなく、それぞれの情報に紐づくエピソードなども添えてお話されるため、大変分かりやすく、かつ面白い。



f:id:dmmDesYoritty:20150914185429j:plain 初日はペルソナを元にシナリオを作成し、利用状況を踏まえたUIの設計をすること、までがタスクです。ゴールは2日目に利用できるよう、UI案をプロトタイピングツールに入れておくこと。

まずはペルソナを理解してシナリオに起こす部分ですが、ここは慣れないと難しい部分ですね。
チームごとにアプローチが異なり、見てまわっていると進行が興味深いです。



f:id:dmmDesYoritty:20150914185442j:plain シナリオができた段階で、プロトタイプ作成(画面遷移とワイヤーフレーム)に入ります。
このフェーズから、本職の方たちは水を得た魚のように仕事にキレが出はじめる。

8時間の長丁場でしたが、初日はあっという間に終了。
どのチームも予定範囲までキッチリとワークを終えることができました。
仕事ではなくセミナーワークの場合、やはり「時間内に終わらせること」が何よりも大切です。



2日目

f:id:dmmDesYoritty:20150915095701j:plain 2日目の講義は、サービスや機能を伝える手法である「アクティングアウト」の有効性とその説明が中心。
この日はフィールドワークを行い、アクティングアウトで発表を行う、まさに体験型のワークショップ。「ユーザーになったつもり」ではなく、まさに「ユーザーになりきる」の一日でした。



f:id:dmmDesYoritty:20150915095728j:plain フィールドワークとは、実際に現場に赴いて観察を行うこと。想定している利用状況に実際に自分たちのUIを持って行き、同じ状況で本当に使えるかどうかを評価しました。

天気予報では雨でしたが、天候にも恵まれ各チームはフィールドワークに出かけて行きました。
私達もフィールドワークするチームを後ろから追跡し、どのように進行しているかを観察しました。



f:id:dmmDesYoritty:20150915095941j:plain 戻ってきたチームは、フィールドワークから得られた情報を元にUIを改修します。
また、発表のための資料作成も同時並行するため、大忙しです。

今回はチームメンバーが社会人と学生が半々となっていますが、お互いに普段慣れない相手ということもあり、なかなか刺激的だったようです。
こういった程よい緊張感や、新しい感覚も外部セミナーの良い所だと感じています。



f:id:dmmDesYoritty:20150916144914j:plain 最後に2日間の総まとめとして、チームごとにアクティングアウトを交えたサービスの紹介、UIの説明を行ってもらいました。
各チームとも、ワークを通して練られたアイデアと趣向を凝らした発表を行っていきます。

発表に対して浅野氏を始め、大学やコミュニティの関係者にも講評を頂きました。



f:id:dmmDesYoritty:20150916144940j:plain 今回のワーク内容を鋭く反映したアイデアを出したチームとして「DMM賞」を選出しました。受賞したのは「観光地で家族が自分の好きな場所に行くために、別行動でもきちんと集合できるサービス」を提案したチーム。

ワークを通してペルソナの持つ本質的な要求に応え、フィールドワークからの反映も見られました。また、アプリ自体も利用状況の重要な節目のインタラクションが視覚的UIだけではなく、様々な工夫で総合的な体験として表現されていました。

ビジュアル的に質の高いUIを完成させてきたチームもあったのですが、プロトタイプとしての骨格やサービスとしての魅力が最も伝わるものとしてこのチームが評価されました。



f:id:dmmDesYoritty:20150915100023j:plain すべてのワークを終えた所で、締めとして会場でビアバッシュを行いました。
チームメンバー同士で振り返りの議論をしたり、他チームメンバーとの意見交換をしたり、大盛り上がりでセミナーを閉じることができました。



f:id:dmmDesYoritty:20150915104547j:plain 九州在住ではない私達が、九州でイベントを主催するということで色々な不安もあったのですが、地元の方たちの大きな支援で滞りなく終えることができました。

ご協力頂いた関係者の皆様、ご参加頂いた皆様に本当に感謝です。

アンケート結果の参加者満足度もとても高く、また九州でイベントを開催したいな、と思いました。

今回参加していただいた方、逃してしまった方、知らなかった方

皆様、次の機会がありましたら是非ご参加いただけますよう、よろしくお願いいたします!